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フィリピン (化合物) : ウィキペディア日本語版 | フィリピン (化合物)
フィリピン(filipin)は、ポリエン系抗真菌薬の一つである。1955年にUpJohn社 (en) の化学者らによって、それ以前は知られていなかった放線菌''Streptomyces filipinensis''の菌糸体および培養濾液から単離された〔 〕。''Streptomyces filipinensis''は、フィリピン諸島で採集された土壌から発見された菌である。化合物名および菌の学名は、フィリピン (Philippine) に由来している。本化合物は、強力な抗菌活性を有している。特徴的な紫外・可視および赤外スペクトルからポリエンマクロリドであることが同定された。 ==機能== ポリエンマクロリド系抗生物質は強力な抗菌活性を示すにもかかわらず、アムホテリシンBおよびナイスタチンA1以外のほとんどは薬として使用する際に毒性も示す。ステロール依存性イオンチャネルを形成するアムホテリシンBおよびナイスタチンA1とは異なり、フィリピンは単純な膜破壊剤であると考えられている。フィリピンはフィリピンは強い蛍光を示しコレステロールに特異的に結合することから、コレステロールの組織化学的染色に広く使用されている。細胞膜中のコレステロールを検出するこの方法は、C型の診断および研究において臨床で用いられている。 また、ほ乳類細胞の脂質ラフト/カベオラエンドサイトーシス経路の阻害剤として細胞生物学で使用されている(3 µg/mL程度の濃度)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィリピン (化合物)」の詳細全文を読む
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